過去の受賞作品

第2回 学生住宅デザインコンテスト 受賞作品

テーマ「都市のくつろげる家」

2016年9月27日(火)に審査会が行われ、
厳正な審査の結果、以下の方々の受賞が決定いたしました。
たくさんのご応募ありがとうございました。

グランプリ(1点)賞状、賞金 30万円

巣む

石田 美優(イシダ・ミユ)
大阪工業大学 工学部 空間デザイン学科 2年

野田 明日香(ノダ・アスカ)
大阪工業大学 工学部 空間デザイン学科 2年

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コンセプト

くつろぐとは人それぞれであり、その空間は誰かが定義して提供できるものでもない。しかし、くつろぐために必要な場所は提供できる。動物たちは、この厳しい世界の中から安全に暮らすための場所を探し、巣をつくる。外から自分の巣に帰り一安心したとき、その空間はくつろぐことができる場となるだろう。この家は、住人にnLDK という決められた空間で暮らさせるのではない。都市の中に暮らしの場のみを提供する。

受賞コメント
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この度はグランプリという大きな賞を頂きありがとうございます。私たちの建築に関する知識はまだまだ乏しいため、建築を学び始めたことで得た小さな疑問や、"空間"の新しい使い方や考え方はないかと、知識に縛られず自由にアイディアを出し合いました。そこで行き着いたのが、「巣む」でした。居住者に場所のみを提供し、動物たちが自分の一番良いと決めた場所に巣を作るように、自分たちが良いと思った空間を見つけ巣んでいく。それが本当のくつろぎにつながるのではないかと考えました。

準グランプリ(1点)賞状、賞金 15万円

街の中の街のすき間の家

髙橋 由寛(タカハシ・ヨシヒロ)
千葉工業大学 大学院 工学研究科 建築都市環境学専攻 修士課程2年

髙橋 沙織(タカハシ・サオリ)
千葉工業大学 大学院 工学研究科 建築都市環境学専攻 修士課程2年

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コンセプト

都市は建物がせめぎ合っている。
窓を開ければ隣の家の壁が目の前に広がり、光は差し込まず、ジメジメした空気が流れ込んでくる。

そんな都市のすき間に、家族一人一人の「家」をつくる。
「家」の間には家族みんなが集まる「すき間」ができる。
街の中の「街のすき間」では家族がくつろぎ、街のすき間の「家」では私がくつろぐ。

都市の中でくつろぐ「街の中の街のすき間の家」を提案する。

受賞コメント
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開放的でくつろげる家とは、プライバシーを守りながらも内外が繋がっている家だと考えました。そこで部屋を家と置き換えることで、廊下やリビングなどを「軒下空間」や「縁側空間」のように、家と街を緩やかにつなぎながら界隈性の生まれる住宅にしたいと思い設計しました。

優秀賞(3点)賞状、賞金 5万円

やわらかい家

竹澤 洸人(タケサワ・ヒロト)
工学院大学 大学院 工学研究科 建築学専攻 修士課程1年

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コンセプト

都市はコンクリートやタイルなどで自然のやわらかさは失われていると感じる。それによって、都市に暮らす人々は少なからずストレスを感じていくと考えました。そこで、自然のやわらかさを取り入れた住宅を提案します。
植物のやわらかさ、木材の温もり、そして砂を床に用いることで、靴を脱ぎ捨て解放的なストレスフリーの癒しの住宅となります。

受賞コメント
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都市はコンクリートやアスファルト、タイルに囲まれてしまっていると思います。家の床が柔らかかったら、そのかたさから解放され、足元からくつろげる家、都市の住宅となるのではないでしょうか。

空飛ぶ別荘

村越 勇人(ムラコシ・ユウト)
名古屋工業大学 大学院 工学研究科 社会工学専攻 博士前期課程1年

濟田 愛美(サイダ・マナミ)
名古屋工業大学 工学部 建築・デザイン工学科 4年

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コンセプト

都市の中に別荘のある家を考えた。
家を母屋と別荘に分け、その経路を長くすることで多様な環境をつくりだす。
ある時は、母屋で都市に近づき、ある時は、都市から遠ざかって別荘で生活する。
家の中に多様な環境があることで、住人の気分によって生活を選択する暮らしが始まる。

受賞コメント
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私達にとってのくつろげる空間とは、紛れもなく“実家”や“田舎”のような別荘的空間です。そこで、そのような別荘的空間の持つ可能性として、“離す”ということに着目し、都市の中の別荘を考えました。手法としては、木造家屋の一階をパブリック、二階をプライベートに分け、二階をクレーンで持ち上げることにより、間にパブリックでもプライベートでもない、おおらかなワンルームをつくり出します。このように、性格の異なる2つの家を離して置くことにより、住人の生活が多様になっていくことを目指しています。

今回は、私たちの作品が評価をいただき、大変嬉しく思うとともに、次なる作品への創作意欲が芽生えました。このような機会を設けてくださり、ありがとうございました。

呼吸する縁側の家
-四季に応じて変化する縁側での暮らし-

川名 恵祐(カワナ・ケイスケ)
東京都市大学 大学院 工学研究科 建築学専攻 修士課程2年

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コンセプト

-縁側60%の住処-
外部との関係を極力絶ち、街での発生するものとも遮断してしまう住み方。現状の都市に住まうということは、小さな自分の世界が広がる家に閉じてしまう住まい方が多く、住宅性能ばかり追い求める。しかしながら、それらは満たされ向上した一方、人々は四季の豊かさを享受する住まい方を忘れ、隣近所との関係を放棄してしまっているのではないだろうか。
日本人の住処で最も四季を感じさせることができるのは、外部との結節点の役割を持つ「縁側」である。そこで外部環境と内部をつなげることができる「縁側」を設計空間に取り入れる事で、四季の恵みを享受すると共に、そこから街への関係を広げていけるよう計画した。ふと縁側に腰をかけ、虫の音に耳を傾け風に当たり、隣近所の隣人と談笑するなど、人と人、人と環境を結ぶ、居心地の良い安らげる家を提案する。

受賞コメント
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この度はこのような素晴らしい賞を受賞することができ、大変光栄に思います。今回は現在の閉じがちな暮らし方や住宅性能の代償となった四季や隣近所との関係を取り戻すべく、外的要因との結節点である「縁側」に着目して提案をしました。

審査員特別賞(3点)賞状

間のある家。

田口 沙也香(タグチ・サヤカ)
名古屋芸術大学 デザイン学部 デザイン学科 スペースデザインコース 4年

村松 希紗(ムラマツ・キサ)
名古屋芸術大学 デザイン学部 デザイン学科 スペースデザインコース 4年

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コンセプト

都市のくつろげる家。
仕事と仕事のつかの間を過ごす家。
ほどよい距離間を選べる家。
忙しい毎日に一間置ける家。
間のある暮らし。

受賞コメント
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私達の考える都市の人々は毎日何かに追われている。
彼らに必要なのは“間”である。
時間と時間の間、仕事と仕事の間、人と人の間。
間というのはいらない物のように思うが、間にこそくつろぎがある。
この家は、家族で過ごす場所と一人で過ごす場所に”間の空間”を設けた。
“間の空間”は物理的な距離だけでなく時間にも心にも余裕を与えてくれる。
充実した間の時間=くつろぎの時間だと考えこの家を提案しました。

小道の途中にある家。

上田 満盛(ウエダ・ミツモリ)
大阪市立大学 大学院 工学研究科 都市系専攻 修士課程2年

冨永 彗(トミナガ・サトシ)
大阪市立大学 大学院 工学研究科 都市系専攻 研究生

米澤 聡志(ヨネザワ・サトシ)
大阪市立大学 大学院 工学研究科 都市系専攻 修士課程1年

芥 隆之介(アクタ・リュウノスケ)
大阪市立大学 大学院 工学研究科 都市系専攻 修士課程2年

大坪 良樹(オオツボ・ヨシキ)
大阪市立大学 大学院 工学研究科 都市系専攻 修士課程2年

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コンセプト

敷地は大阪市の市街地の中にある旗竿敷地である。周囲は家に囲まれて閉鎖的ながら、一方で、街にはいろんな音や匂いが溢れて賑やかである。
二本の小道により接道するこの敷地は、まるで小道の途中に腰下すようで私は大きな魅力を感じた。この敷地と街の魅力を暮らしに引き込み、開放的な家を設計する。

受賞コメント
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なるべくシンプルな住宅構成にしながらも、日常の時々で住人の生活がどんどん展開されるような場所ができればと思いながら、なるべく視覚的に審査員に伝わるように今回の住宅を提案しました。

都市のかさぶた
-City Scab-

東 佑輔(アズマ・ユウスケ)
京都建築大学校 建築学科 4年

的場 弘樹(マトバ・ヒロキ)
京都建築大学校 建築学科 4年

池田 隆朗(イケダ・タカアキ)
京都建築大学校 建築専攻科 2年

中村 剛志(ナカムラ・ツヨシ)
京都建築大学校 建築学科 4年

嶌本 凌(シマモト・リョウ)
京都建築大学校 建築専攻科 2年

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コンセプト

- はじめに-
イエローキャブが走る大都会ニューヨーク。その都会の孤独に流される二人の男達の生き様を描いたアメリカン・ニューシネマの代表作「真夜中のカウボーイ」(Midnight Cowboy、監督ジョン・シュレンジャー)。ニルソンの主題歌に乗ってジョン・ヴォイト演じる田舎出のカウボーイ- ジョーとダスティ・ホフマン演じる都会のいかさま野郎- ラッツォの二人が大都会の片隅でお互いを慰めあいながら生きていく姿。 40年前の都会の孤独は今もなお解消されたとは言えない。 いや、もっとひどくなっているかもしれない。

- 心のかさぶた-
私たちの提案は孤独なジョーやラッツォがその孤独な心を癒すことができるような住まいの空間を提案します。
転んですりむいた傷がやがてかさぶたになって治癒していくように、都会生活の中できずついた“心”(精神)が私たちが提案する空間の中で癒され心のかさぶたとなって治癒していくことを期待しています。

- 風景のかさぶた-
私たちの提案は個人の心の傷を治癒するだけでなく開発によってぽっかり空いてむきだしになってしまったビルの側面に木質の小さな機能空間を貼り付け傷を治すようにまちの風景の修復(治癒)を図ろうとするものです。

既存ビルにはりついた小さな木造空間は住空間だけでなく心を癒すための趣味の空間、読書する空間、音楽を聴く空間などなどときどきに必要とされる仮設的な空間です。それらはビルにはりついたかさぶたといえるかもしれません。
このかさぶたがやがてとれ人々の心が癒され同時に美しい街並がよみがえることを期待します。

受賞コメント
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この度は審査員特別賞に選んでいただき誠に嬉しく思っております。

都会生活のなかで傷ついた人の心を癒やすことができる木造住宅をアメリカン・シネマの代表作「真夜中のカウボーイ」に重ねながらグループの皆で楽しみながら設計しました。

入選(4点)賞状

Spiral garden house
-巻き上がる75mの庭-

佐藤 勇人(サトウ・ハヤト)
首都大学東京 大学院 都市環境科学研究科 建築学域 修士課程2年

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コンセプト

ガーデニングが趣味の夫婦の家では、敷地内に広い庭をつくることが求められる。しかし、東京都心などの狭小地において大きな庭を確保することは難しい。
そこで、敷地入り口からの緑を連続的に屋根までぐるぐると巻きつけ、たくさんの植物で囲まれた、長い長い庭を中心とした生活を提案する。

受賞コメント
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この度は入賞作品に選ばれ、嬉しく思います。

限られた敷地の中で、存分に暮らしを楽しむ提案ができたと感じる一方で単調なアイデアでおわってしまったなという反省もあります。

今回の経験を活かし、今後も様々な提案をしていきたいと思います。

風の梁の家

長尾 謙登(ナガオ・ケント)
九州大学 工学部 建築学科 4年

下岡 未歩(シモオカ・ミホ)
九州大学 工学部 建築学科 4年

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コンセプト

都市のなかに住むことは、どこか心地よさを諦めるようなニュアンスがある。
当然住みやすさは自然豊かな田舎の方がいいかもしれない。
でも、都市のなかでも、ちょっとした風を肌で感じたり、緑のさざめきに耳を傾けられるような安らぎの瞬間はある。
そんな瞬間をあつめる家。

受賞コメント
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この度は私達の作品を評価して頂き、とても嬉しく思っています。この家では6×26mという細長い敷地で、外気を通す空洞の梁が家中に風を運んでくれます。ある都市に住む家族のための、風の通る気持ちのいい家です。

まちのほらあなハウス

柴薮 綾介(シバヤブ・リョウスケ)
千葉大学 大学院 工学研究科 建築都市科学専攻 建築学コース 修士課程1年

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コンセプト

「くつろぐ」とは心身ともに安らぐことであるが、パーティなどで賑やかに過ごしたい人、読書などで静かに過ごしたい人などそのときの気分によって「くつろぎ」は、変わるだろう。

ほらあなハウスは入り口近くは町に開き、奥に行くほどプライベートな場所になっていくが、すべての居場所が一体として機能し、様々なくつろぎを与えるだろう。

受賞コメント
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「くつろぐ」とは一つのかたちがあるものではありません。

私の場合は布団にくるまって眠ることも、友達と遊んで騒ぐことも、等しくくつろぐことです。

人の数だけくつろぎのかたちがあるならば、柔軟にそれらに対応できる器が必要と思い、ほらあなをイメージした住宅を提案しました。

お面をつけた半屋上の家

宮武 哲也(ミヤタケ・テツヤ)
東京大学 工学部 建築学科 3年

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コンセプト

居心地の良い家、それは開放的で自然と仲良く住める家だと考える。
ところで、都市においては近隣との関係は薄く人々は顔(フェイス、ファサード)を互いに見せるほど親しくない。
だからといって覆面でいいとは思わない。相互に緩やかに表情が浸透するそんなお面をつけた暮らしを考える。
さらにお面で屋上を覆い、家族みんなが集まる開放的なリビングとし自然、空気を感じられる暮らしを提案する。

受賞コメント
顔写真

今回は都市と住宅の境界に焦点を当てました。ファサードをフェイスと捉え、そこに各々がお面を設えリアルな表情を隠しくつろぐ空間をつくりつつも、都市に対して仮の表情を見せることで豊かさを生み出せるのではないかと考えました。

HINOKIYA賞(1点)賞状、賞金 10万円

都市の中のヤネのウラ

乃美 安紀穂(ノウミ・アキホ)
京都府立大学 大学院 生命環境科学研究科 環境科学専攻 修士課程1年

田中 俊之(タナカ・トシユキ)
京都府立大学 生命環境学部 環境デザイン学科 4年

米澤 政人(ヨネザワ・マサト)
京都府立大学 生命環境学部 環境デザイン学科 4年

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コンセプト

都市に包まれ建物に囲まれたたずむ 私の家 には
空に少しだけ近い 庭 があります

人はいつも緑と空を求める

喧騒の中の覆われたこの都市は緑を奪い
空を遠ざける
ヤネのウラの庭は
空と緑を生活にとけこませ
空と緑をつないでいく

覆い建つこの都市の中に
緑と空を内包した家は ひだまり の場所となる

受賞コメント
顔写真

都市住宅における「庭」をどのように位置付けることでくつろぎの場所が生まれるのかと考え今回の提案をしました。屋根に穴を開け屋根裏に庭をつくる、このような操作を行うことでプライベートな空間に緑と空を取り込むことができます。屋根裏の庭は都市に内なる緑をつくり、これからの都市住宅のあり方の一つとなります。

(敬称略・順不同)

毎日新聞 第3回学生住宅デザインコンテスト

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